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科学の深淵を覗きこんだら
もう戻れない

巨大なブラックホールの
イベント・ホライズンの安全圏内に足を縛りつけて

できればカタツムリのように
目だけニョきニョきっとのばして
中を覗いてみたい

それとも

インドかチベットのアシュラムで
瞑想によって悟りを得るか、

でもやっぱり見た〜〜い
覗いてみたい

身体がスパゲッティのように引き伸ばされても意識を失わずに知覚するためには

いったいどんな修行がひつようなんだろう。


自称 サイエンス・エッセイストがおくる
シリーズエッセイ
アストロバイオから皆既日食まで




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NASA提供:ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像

●筆者によるこれまでのエッセイ

世紀最初の日食が 6 月 21 日、アフリカで観測できそうだ。皆既日食は古代から人々に恐怖を与えると同時に「なぜだろう?」という知的好奇心を刺激してきた。人々は皆既日食の謎をさぐることにより自然を哲学することを学んだのである。
  • 自然鑑賞のススメ――生命のカタチに感動しよう

  • MSNジャーナル 2001 年 3 月 31 日 (足立智子)

    「森 羅万象」という言葉があるが、森には深淵なる宇宙の現象が顕われている、というような気がしてならない。きっと南方熊楠も宇宙のことに想いを馳せながら森 の中をうろうろと歩き回ったのではないだろうか。森の中でじっくりとひとつのものを観察してみる。ゆっくりと瞑想でもするように。するとなにかが見えてく る。普段気がつかない新しい物事に気がつく自分がいる……。

     

  • 石が語る物語――火星隕石に隠されたドラマとは

  • MSNジャーナル 2001 年 3 月 9 日 (足立智子)

    南 極で見つかった ALH84001 隕石に生命の痕跡が見られるとする一部の科学者たちの主張は、それまで“推測”でしかなかった火星生命の可能性を“仮説”に変えたわけだが、最近の研究で はさらにその仮説を強化するかもしれない推定証拠が出てきている。隕石中に生命現象に起因する磁鉄鉱が発見されたという昨年末の発表に続いて、それをさら に裏付ける論文が先月になって公開された。隕石が少しずつ語りはじめた物語から、科学者たちはどのようなシナリオを紡ぎだそうとしているのだろか。

     

  • 再び“平衡”について――神はサイコロを振るか?

  • MSNジャーナル 2001 年 2 月 16 日 (足立智子)

    自 然現象は確率的に一番起こりそうなことへ向かう。そして“平衡”とは言いかえれば無秩序あるいは混沌を意味する。だが、この世の現象のすべてが一番確率の 高い「無秩序」へ向かっているなんて、私にはちょっとすぐには信じられない。自分の中にある直感のようなものに相反する気持ちをぬぐいきれないのだ。世の 中すべてが「確率」に支配されているなんて!?

     

  • “平衡”――物事はかならず“死”へ向かう、のだろうか?

  • MSNジャーナル 2001 年 1 月 31 日 (足立智子)

    細 部にこだわらず、全体を俯瞰することは、深い洞察への手がかりを得るための効果的な手法となる。たとえば、“平衡”という考え方がある。すべての物質はそ の全体が“平衡”状態へと向かう、と科学の世界では教えられる。沸きたてのヤカンから宇宙にいたるまで、はては人間の心?までが、この“平衡”状態へと向 かおうとするのだ。

     

  • めくるめく宇宙科学の世界へ、ようこそ

  • MSNジャーナル 2001 年 1 月 10 日 (足立智子)

    1999 年秋、私が通う米ワシントン州の小さな大学に天文物理と量子力学、それに特殊/一般相対論の3本柱を軸に、宇宙理論までカバーするという世にも素晴らしい コースが新設された。私は身の程を知りつつも、このコースを思いきって受講することにした。科学の魅力にとりつかれていた私にとって、どんな苦労も大した 問題とは思えなかったのである。


    上記プロローグは元MSN編集者 Yuki Tanaka氏による

    英語版エッセイはこちら

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    Last Update: Mar 2007